上唇小帯付着異常、舌小帯短縮症
エリサ先生のワンポイントレッスン
1歳半検診や幼稚園の検診などで”上唇小帯付着異常”や”舌小帯短縮症”と言われて驚いた経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。場合によっては手術が必要と言われた方もあるかもしれません。
《上唇小帯付着異常》
低年齢児の時にはきつく付着している子も見受けられますが、年齢が上がるとともに問題ない状態になることもあります。ですから、低年齢の時には歯磨きの際に傷つけたり、不快な思いをさせないように、お母さんの指の腹でカバーをしてブラッシングをしてあげましょう。まずは小学生ごろの前歯の生え代わりごろまでは様子を見ていて大丈夫。永久歯に生え変わって前歯の間に隙間が空いていて、原因が小帯にあるなら切除も視野に入ります。それまでにぶつけたり、こけたりで切れることもあります。
《舌小帯短縮症》
激しい場合は舌小帯癒着症と言われ、授乳が困難な場合があります。その時には手術を行いますが、滑舌が悪い、嚥下がおかしいなどの場合でも、舌をしっかり動かす訓練をすることで舌を動かすことが出来れば、切る必要はありません。また、小帯をただ切るだけで舌はきちんとした動きをできるようになるわけではありませんから、地道な訓練は欠かせません。(再癒着する危険もあります)