コロナで歯医者は危険??
クリニックのブログ
2021年1月に大阪府知事が「利用者がマスクを出来ない環境にあるにもかかわらず、大阪にある5500の歯科医院ではクラスター発生がゼロ。感染対策の賜物とおもうが何かある」と発言されました。コロナの流行によりパチンコや飲食店などと並び歯医者は危険だ!!と散々言われましたが、コロナの流行から1年がたって振り返ればこの発言です。
なぜ、歯医者でクラスターが発生しないのか。
理由として考えられるものはいくつかあります。
・基本的に咳をする、発熱があると自覚する人は受診を控えます。
・過去より多くの感染症に対する対策を講じているので、今までと大きく対策が変わらない。
歯科治療は血液や粘膜に触れる処置が多いため、HIVやB型肝炎、未知の感染症に対しても医療従事者も患者さんへの感染もさせないために滅菌や消毒薬による清掃、空気清浄などの環境管理をすることが当たり前の環境です。
・エアロゾルも吸引するバキューム(口腔外バキュームを含む)が完備されている
感染症、だけではなく金属片などの飛散などによる影響を下げるためにも義務付けられています。
・口腔ケア自体が感染予防となっている
歯磨きやPMTCなどの口腔ケアによりインフルエンザなどの罹患率が減ることはすでに分かっています。
等です。
口腔ケアがインフルエンザなどの感染予防効果を高めていることはわかっており、歯周病の進行がウイルス感染を進めてしまうことも、心疾患や糖尿病といった新型コロナウイルスの重症化の原因となる疾患と深くかかわっていることも分かっています。
こうしたことから、新型コロナウイルスに対して感染予防効果があると推察されます。
先に大阪府知事がイソジンでのうがいに予防効果がある!と言われたことも、口腔内が清潔であることともつながります。(この時のイソジンの効果は唾液腺に潜むコロナウイルスに対してイソジンが感染抑制作用があるとのないようでした。これらのことから歯科医院では治療前にうがいをしてもらうところがほとんどのようです。)
多くの歯科医院では患者さんにも手指消毒をお願いして、検温し、換気での寒さをお願いしていることでしょう。
お口のメインテナンスをしっかりと行うことは新型コロナウイルスへの感染リスクを下げる可能性を高めることだけでなく、糖尿病や心疾患、腎疾患など多くの疾患の改善の効果もあります。
口は健康の入り口です。毎日しっかり噛んで、しっかりメインテナンスしていきましょう!