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知覚過敏ってどうして起こるの?

冷たいアイスを食べたり、歯ブラシをあてたりしたときに「キーン」としみる経験をしたことはありませんか?
これが 知覚過敏 です。

実はこの「しみる」には、歯の構造と神経の仕組みが大きく関わっています。

歯の構造と神経のつながり

歯は外側から順に、
1. エナメル質(硬いバリア)
2. 象牙質(少し柔らかい層)
3. 歯髄(しずい)=神経の部屋
でできています。

知覚過敏が起こるのは、この 象牙質 に秘密があります。

象牙質の中にある「象牙細管」

象牙質の表面には「象牙細管」と呼ばれる、とても細い管が無数に走っています。
この管は、外側から内側の神経までつながっていて、液体で満たされています。

冷たいものや歯ブラシの刺激が加わると、この液体が動きます。
液体の動きが神経に伝わり、脳が「痛い!」と感じる。
これが知覚過敏の仕組みです。

なぜ象牙質が露出するの?

本来、象牙質はエナメル質や歯ぐきに守られているので、外からの刺激は届きません。
ところが、以下のような理由で象牙質がむき出しになることがあります。
• 歯ぐきが下がって歯の根元が露出した
• 強いブラッシングで歯の表面がすり減った
• 歯ぎしりで歯が削れた
• 虫歯や歯の破損でエナメル質が失われた

まとめ

知覚過敏は「歯の神経が弱いから」ではなく、 象牙質の細い管を通じて神経が刺激される仕組み で起こります。

仕組みを理解すると、なぜ歯磨きの仕方や治療で改善できるのかがわかります。
しみる症状が続くときは、ぜひ歯科医院で原因を確認してみてくださいね。